「リリー・フランキー」って!?   

『東京タワ──オカンとボクと、時々、オトン』


 ここんとこ、野球とウィニーの話題ばかりでしたがやっと書けます。
去年からの話題の小説なんですが、たまたま気になって読んでみました。 
最初、「リリー・フランキー」という名前を聞いて、え~~「リリー・マルレーン」と関係してるのとか思ってしまいました。彼のイラストはよく見かけましたが、TVでは全く知りませんね。


泣ける話という事で期待して読み始めたのですが、最初の出だしはちとシンドかった。
ある程度読み進むと、結構小気味良いリズムでオカン、オトンが出て来て読み進めるのが楽しみになって来たが、期待した泣き所はなかなか出てこない。



d0040314_22283180.jpg










d0040314_22513561.jpg オカンがガンに侵され闘病生活が始まり出した頃から亡くなるところが泣き所なんでしょうね。

肉親の死に立ち会った経験のある人には、特にこの状況はよくわかる所だと思います。私も色んな人の死に会っていますので、この悲しみ虚しさはよく分かります。特にこの話の様に、闘病生活が長くて最後は余りにも痛々しい闘病に立ち会った者にとっては、この生々しい描写には耐えきれなくなります。


 題名自体も東京タワーを入れている理由もよく分かりますが、ここまで話題になったのはなぜでしょうね。彼の文章力も大したものですが、こういう話はよくある話なのでそこまで話題になっている理由が分からないところです。私の父親も似たような闘病生活を何年も続けた後、最後は苦しみながら亡くなってしまっただけに、この心情はよく分かるのですが、特に生きている間にもっと親孝行したかったというのも、どんなにしていても満足できる事は出来ないというのも分かりすぎるほど分かります。




 ただ一つこの言葉には感銘を受けました。
d0040314_22552768.jpg
母親というのは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれる事を
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひとことで
十分過ぎるほど倖せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです




読んでみる価値のある本という事は確実です。
ただ、「リリー・フランキー」に関しては何とも分かりかねますが。

---------------------------------------------------
全編に溢れるオカンの愛情、後半のどうしようもない息子の親への愛情、恋慕。
そう思い出した時には遅いんですよ。
北九州小倉、筑豊のオカン、スパッとした性格、色んな事情で別居していた両親、だけど別れられなかったオカン、このオカンの愛情を分かっていながら頼ってしまったリリー。

小倉の風景が個人的には懐かしすぎて、昔仕事でよく訪れていた所だけに引き込まれていきましたね。特にオカンの葬儀で互助会の話が出て来ますが、そこの仕事で行ってましたから、あの地域には大きな組織が有りましたし、そう積み立てしてても、大して足しにならないというのはホントの事です。冠婚葬祭を値切る人は少ないからこそ、よけいにボルんでしょうね。
見積積算のシステムを開発しただけに、その辺りはよく分かりますね。

今の世の中、こういう話に飢えているんですかね。別に普通の話だと思うのですが、これだけもてはやされるとはと思ってしまいます。
[PR]

by e_jovanni | 2006-03-20 22:58 | 人間として

<< イチローおめでとう!! 感動を... おめでとう !! イチロー >>